総合力が問われる

「歯科はオリンピックの10種競技のようなもの」とは、歯科界の大御所、小倉の下川公一先生の言葉である。充填、根管治療、歯周治療、クラウンブリッジ、インプラント、部分入れ歯、総義歯、矯正、口腔外科、咬合だけで、もう10種目だ。各種目で金メダルを取れるのはそれぞれの専門医だとしても、一般開業医は総合点数で競えばいいという事になる。昨日の小倉でのセミナー受講生発表会の中で、ほとんどの先生が、下川先生から褒められる中で、私の発表はかなり注意を受けた。ほとんどの先生の発表が根管治療のみであったのに対して、歯周外科を何症例か入れたのが主な原因だ。東京で同じ発表をしても、指摘を受けることはほとんどないが、下川先生の目からすると、まだまだであることがよくわかった。下のケースも総合力が問われるケースだと思う。左上は数年前にサイナスリフト、インプラントで補綴したが、今回は右上に着手している。根管治療経過観察中にインプラント、サイナスリフト等の造骨を行う予定。今回指摘された自分の欠点を、どう克服するか、よく研究し、こだわって、突き詰めていきたい。言われっぱなしで、悔しい思いをしたまま終わりたくないので。(長谷川)


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