残せる歯 歯周病治療の限界を求めて インプラント時代の終焉か?

2月25日(土)、26日(日)は博多で上水塾(日本の第一人者水上哲也先生が主催の歯周病研究会)があり、発表を行ってきた。再生療法のケースを発表したのだが、東京では絶賛(?)されたプレゼンも、福岡ではそうもいかない。様々なアドバイスがもらえて、次なる高みを目指す意欲が沸々とわいてきた。塾生の発表が終わった後、塾長の水上先生が、歯周病に関する最新のトレンドを自らの症例を通じて示された。
根っこが二股、三股に分かれている大臼歯で、股の部分が歯周病で骨が溶けて露出してしまうと、骨を再生する手術は困難となり、予後不良でいずれ抜歯になると、これまでは言われてきた(模型写真参照)。しかし、水上先生は条件を分類し、この条件であれば、このテクニック、この条件であれば、これとこれのテクニックの2つを使うなどの再生オペの実例を示して、会場を驚愕させた。
私は唖然としてしまい、空港でも、帰りの機内でもしばし呆然としてしまった。自分のケースと技量でも、ひょっとしてチャレンジできるものがあるのではないかと、今日、もう一度、現在通院中の患者さんの資料を見返している。
インプラント市場は2008年、2009年をピークに縮小傾向にあり、歯科医師過剰問題は、厚労省は自然淘汰を待っている状態である。マスコミの報道も歯科医師とインプラントへのバッシングが厳しい。望むところだ・・・・なあんちゃって、ほんとは必死だ。勉強しない歯科医師、歯科衛生士(今回は歯科衛生士の発表セクションもあった)は今後生き残れないと言われている。歴史のある当診療所とて、例外ではない。いかにインプラントを入れるかではなく、いかに歯を残して長期的な予後につなげるか(インプラントは上手に使わなければならないけど)。その思いを強くした定例会であった。(長谷川)


左が歯周病で根っこの周りの骨が溶けている様子。 根っこが1本の歯はある程度の骨再生が可能である。

右が歯周病で根っこの周りの骨が溶けている様子。 根っこが複数本ある場合、股の部分周囲の骨が溶けてしまうと再生療法が困難と言われていたが、条件さえそろえば可能な時代になってきた

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