サッカーに学ぶリーダーシップ論

写真左はサッカーワールドカップ前回大会であるブラジルワールドカップ前の西野さんの本です。今回のロシア大会では臨時の日本代表監督として下馬評を覆してベスト16という結果を残しましたが、その根底にある考え方はどんなだろうと興味を持ち購入しました。代表監督とクラブチームの監督とは臨むにあたって全然考え方が違うこと、長期的なビジョン(どういうチームにしたいのか)を持つことが大事であること。選手との距離の置き方、声のかけ方、タイミング、選手の性格を考慮した個別対応の例など、具体的な話がふんだんに盛り込まれています。判断が困難なことも多く、失敗を繰り返すのは仕方ないとしても、それでも前を向く姿に感銘を受けました。

写真右はロシア大会直前に出版された本です。著者はサッカーからビジネスマンが学べることは何かという視点で書いています。今大会で優勝したフランス代表監督のデシャンの章もあります。この本の情報によれば、彼は生まれながらのリーダー気質だったようです。現役時代、どのチームでプレーしてもキャプテンで、監督としても有能であったようです。強いリーダーシップは遺伝的なものかもしれないが、環境への適応力は努力してのばせると彼は言っています。フランス代表は一時内紛などで荒れた時期がありましたが、デシャンは見事たてなおしました。他の章ではオランダのクライフやドイツのトウヘルらが取り上げられていました。フランス代表選手のデンベレが世界の脚光を浴びるだろうとありましたが、今大会では控え選手で、エムパぺに主役を奪われたようです。リーダーシップ論としては一般的な事柄に終始しており、もうちょっと具体例が知りたいと思えるような内容です。

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