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「前歯欠損に対してブリッジではなくインプラントでやってほしい。以前に他院で歯根端切除をしたところが腫れてきた。」で来院された方です。前歯部欠損には造骨手術と同時に隣接する歯根の先端周囲の骨欠損に対しては廓清して逆根管充填をしました。数か月後にインプラントを埋入を行いました。術前に存在していた腫れは消失し、レントゲン上で認められた根尖の骨吸収は骨再生が認められました(黄色矢印)。論文上で歯根端切除術の成功率は肉眼のみで行った場合には60%程度ですが、マイクロスコープ下で行った場合には90%程度と言われています。「見える」ということがこれほど予後を左右するのは他の治療ではあまりないかもしれません。
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