症例17 矯正とインプラントで咬み合わせを構築した症例(大手町勤務歯科医の全顎治療、咬合再構成、矯正、インプラントブログ)

 ご覧いただきありがとうございます。患者さんは59歳男で主訴「奥歯で咬めるようにして欲しい」でした。重度の歯周病になっていた歯は抜歯し、既に欠損していた部位と共にインプラントを入れました。下の前歯の歯並びを直すために矯正治療を行いました。治療期間は約1年、費用は保険外の部分が約200万円でした。患者さんの経済的負担を減らすため保険適用の被せ物も一部使用しました。今後定期的なメインテナンスで極力虫歯や歯周病の予防が必要です。特に喫煙者の場合、より注意深く経過観察しなければなりません。患者さんは何度も通院し大変だったと思いますが、日に日に良くなっていくのを実感されたせいか、最後までついてきていただけました。私としても大変さよりも充実感、やりがいや面白味を感じながらの治療でした。今後何人こういった患者さんに出会えるかわかりませんが、個々の技術を更に磨いて、より良い仕事ができればと思います。

術前、患者さんにとっての右下奥歯の被せ物(銀歯)の中は根っこが割れていて咬めない状態でした。左下奥歯は欠損のまま長い間放置され、左上奥歯は下に降りてきていて動揺していました。歯周病や虫歯の個所がありました。
術後です。下の前歯の歯並びは矯正治療で直しました。もともと歯が無かったところや重度歯周病で抜歯になったところはインプラントで再建しました。見た目の改善だけでなくメインテナンスのしやすい状況にしました。
術前後の比較です。虫歯は詰め物や被せ物、歯周病の部分は再生療法を行いました。
術前後の模型での比較です。緊密に上下が咬み合うように仕上げました。
術前のレントゲンです。レントゲン上で一番左下に写っている奥歯の被せ物の下で歯根が割れていました。
術後のレントゲンです。下の前歯に写っているのは矯正治療後の歯並びの後戻りを防ぐためのワイヤー固定です。
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