海外と日本を往復

海外と日本を往復するビジネスパーソンが少なくないのも、当院の患者さん層の特徴だ。J社重役のSさんも、その一人である。Sさんはオランダ4か月間、日本10日間のサイクルを繰り返されている。オランダのみならず、各国で日本人相手の日本人歯医者による治療を行うところがあるはずなのだが、基本的に日本で治療を受けたいという方は多い。海外でトラブルがあってはまずいので、治療方法よりも、治療スケジュールを考える方が重要だ。インプラントの場合は待機期間が元々あるので問題は比較的少ない。Sさんの場合、インプラント手前の天然歯牙に根尖病変もあったので、日本にいらっしゃる時は時間を長めにとり、根管治療を併行して行った。幸い、インプラントも根管治療も経過良好でメインテナンスに入っている。元々、当院で扱っているインプラントは国産メーカーのもので、国内シェアは№1と言われている。従って、仮に患者さんが、転居され当院への通院が不可能になったとしても、国内であれば万が一トラブルがあった時に対応可能な医院は多いことになる。ところが海外となると、国産のインプラントは、日本が歯科後進国というイメージが払しょくされないためか、肩身が狭い。Sさんのような方にも万が一、海外で問題が生じた時に対応できる医院がきちんとあるという安心感のためにも、国外メーカーのインプラントの導入は必須であろう。当院では伊藤医師の指導のもと世界シェア№1のインプラントも本格的に導入しだした。価格が国産のものより1.5倍するので、その分チャージせざるを得ないのだが、きちんとした科学的エビデンスのもとに歴史を積み重ねてきたメーカーなので、いたしかたないか。(長谷川)

 術前

 術後2年 手前(画面左の根管治療も病変が消失しうまくいった)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次