60代男性。歯根破折が次々と起こり、だんだんと歯を失っていく過程にある方でした。初めはインプラント治療に否定的で、部分入れ歯で治療しました。しかし、しゃべりづらい、咬みづらいとのことだったので、インプラント治療を行ったところ、これらの不満が解消されました。インプラント治療により、咬み合わせの崩壊が起こらないことを祈らずにはいられません。
下の奥歯を失ったのを皮切りに、今度は上の前歯が長年の負担で歯根破折をおこし、抜歯となりました。
白い蝋で治療のシミュレーションを行いました。診断用ワックスアップと言われる作業ですが、全顎治療の場合技工士さんではなく私が行っております。
上の前歯と下の奥歯はインプラントで咬み合わせを確立しました。
グミゼリーを20秒咬んでゼリーから溶出するグルコースを測定する咀嚼効率検査(100未満が咀嚼機能低下症)では術前149から術後457に大幅アップしました。
馬蹄形のフィルムを噛んで測定する咬合検査(500未満が咀嚼機能低下症)では咬合力が術前545から術後782とアップしました。
治療期間:約1年半
費用:約400万円
リスク:メンテナンス不良による虫歯
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