地道な根管治療

広島に長期出張になったBさん。月一回は東京に戻っていらっしゃるので、その時を利用して、大臼歯の根管治療を続けていた。幸い、治療が奏功し、初めにあった歯肉の腫れも落ち着いた。残っている歯質が少ないので予後にやや不安は残すが、今回はこの歯の保存はできそうだ。困難かつ採算の合わない根管治療であるが、よくなっていく様子を観察するのは楽しいと言うべきだろう。これも、小倉の下川先生のご指導のおかげだ。「次にこの歯が駄目になった時は、抜歯してブリッジかインプラントですが、とりあえず今回は先延ばしにできそうです」と申し上げた後のBさんのほっとした顔が印象的だった。(長谷川)
 術前 歯肉が腫れている
 根の先が化膿して黒く写っている
 病変に向かって薬を送り込む

 根の先にあった病変が改善傾向にみえる
 歯肉の腫れも消えた

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