臨床アラカルト– category –
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臨床アラカルト
歯周病は軽いうちに
20歳代のOL、Tさん。歯肉全体から出血があるとのことで来院された。多量の歯石と歯肉の炎症が認められたが、レントゲンでは骨吸収は無く、歯科衛生士による初期治療のみで改善することが予想された。初期治療後、歯と歯の隙間を是正するための矯正治療は望... -
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歯冠延長術
下顎残存前歯に銀のキャップが入っていたSさん。歯にある程度の丈がなければ、歯冠補綴(被せ物)ができない。歯の丈を確保するために歯冠延長術を行い、通常の歯冠補綴(差し歯)を行う事が出来た。 術前 歯の丈が短く、このままでは歯冠補綴ができな... -
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豚の顎で練習
どんなベテランでも必ず初めての経験は避けて通れない。新しく学んだり、開発された技術を患者さんに応用する時に歯医者はどうするのか?中には、いきなり患者さんで練習するという歯医者さんもいる。私は石橋を十分叩いてから渡るタイプなので、模型や歯... -
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ソケットプレザベーションと前歯部インプラント(8年経過例)
Y新聞社のGさん。前歯が1本歯根破折となり、抜歯しなければならなくなった。欠損となる部位の両隣りがすでに補綴されている歯(被せ物がしてある歯)であったのでブリッジも勧めてみたが、インプラントとなった。抜歯と同時にソケットプレザベーション(抜... -
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レジン充填の悩み
一個前のブログで掲載したKさん。実はやり直しのレジン充填の回数は5回程度だが、歯ぎしりがあり、どうしても切端が欠けてしまい、なかなか審美的にいかない。かと言ってラミネートだとエナメルを大きく削らないといけないし・・・・ 術前 術後 改善... -
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患者さんとともに年を重ねる(インプラント17年経過例)
平成5年に行った自分としてはインプラント3例目のケース。当時50代後半でバリバリの現役ビジネスパーソンだったKさんも現在75歳。現役を退かれてもご自宅から半年ごとに定期健診で来院される。定期健診に入って17年間で行った処置はクリーニング以外ではプ... -
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結合組織移植 CTG
上の前歯欠損をブリッジで修復を望まれていたHさん。写真のように、歯が無くなった後の欠損部分の歯肉はどうしても痩せてきやすい傾向がある。口蓋より結合組織(歯肉上皮と骨の間にある組織)を採取し、移植した。歯肉を太らす(本来の形態に近づける)こ... -
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再生療法断念
奥歯が重度の歯周病となり、歯の動揺がでてきたAさん。再生療法をトライしようとしたが、根尖近くまで骨がなくなっていたのと、根が分かれている股の部分周囲の骨もない事、根面を完全近くきれいにすることは今の私の技術では難しいと感じたこと、歯の動揺... -
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メタルコアは根管治療とクラウン(被せもの)との接続詞
「メタルコアは根管治療とクラウンとの接続詞」とは、歯科臨床界の大御所、小倉で開業のS先生の名言である。いくら根管治療とクラウンが良くても、その中間である土台のメタルコアが駄目なら歯の長期保存にはつながらないとの意味である。S先生のセミナー... -
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サイナスリフト
上の臼歯部欠損にインプラントを4本使用したケース。手前の2本(写真上では左側の2本)は、まだ骨造成の概念がなかった時代に埋入したもので、骨が薄くて高さがあるところには細くて長いインプラントを、骨が厚くて高さが無いところには短くて太いイン...