臨床アラカルト– category –
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定年後、咬み合わせのひん曲がりを是正してよく噛めるようになった方
Mさんは銀行員でしたが、お忙しかったのと予算的なご都合もあり、入れ歯が壊れては修理を繰り返すという来院パターンでした。とある日、定年退職され「よく噛めない状態が続いてきたが退職金が入り時間もできたので、この際本格的に治したい」とおっしゃ... -
奥歯の白い被せ物について
以下は健康保険適用の被せ物です。 CAD冠は健康保険適用プラスチック冠です。長所は自費のものに比べて費用が少なくて済む、短所は決まった色しかない為、色調が天然の歯と合いにくい、自費のものに比べて強度が劣るため割れる、とれる可能性があるなどの... -
矯正とインプラントと補綴(被せ物)で審美と機能を回復中
60代女性の方で歯並びや咬み合わせが崩れ奥歯に欠損も伴っていた方でした。矯正で歯並びを修正すると同時に奥歯の欠損に対してはインプラントを埋入し、元々被せ物があったところは一旦仮歯に置き換え調整しながら上下の咬み合わせも整えていきました。... -
圧下後の再生療法
上の奥歯が下に伸びてきていて、そのままでは下の相手になるインプラントの歯冠が作成できない為、矯正用のミニインプラントを使用し圧下したケースの続きです。歯周病で歯の周囲の骨が吸収し根分岐部まで進行していました。そこに歯周組織再生療法を行... -
卒後40年
振り返ってみれば今年で母校の東京医科歯科大学(現 東京科学大学)を卒業して40年になります。私が卒業したての頃は、矯正治療は矯正科医に任せるのが一般的でした。今では多くのGP(一般歯科医)が矯正治療を行って、患者さんを包括的に診ていく傾向... -
骨造成
歯周病で抜歯となり、欠損となったところにインプラントを希望されていた患者さんです。歯周病は歯の周囲の骨が吸収してしまう疾患です。重度の場合、抜歯後の骨の回復が十分でなく、インプラントが埋入できない場合、骨造成が必要になります。術後半年... -
患者さんへのプレゼン準備
50代女性の患者さんです。矯正専門医では抜歯ケースと言われたそうです。ぱっとみたところで基本的には私も同意です。しかし非抜歯で何とかできないか相談したいとのことでした。非抜歯で行うためには歯の横幅を小さくする処置が必要になります。どの程... -
吹っ切れました
2月7日(金)診療が終わった後、矯正の師匠である斎藤茂先生のところ(武蔵小杉)に今手掛けている症例の今後の方針についてお知恵を拝借に伺いました。東京駅から武蔵小杉駅まで18分と近いのですが、ホームに降りてから出口までが遠く10分以上歩きます... -
前歯のインプラント
50代女性の患者さんです。差し歯が取れたとの事でお越しになりました。歯根破折を起こしていましたので、もうその根っこは使えない状況でした。抜歯後、人工的に骨を造り、インプラント治療を行いました。 -
10年後
現在81歳女性の方です。10年前に前歯の欠損に対してインプラントを入れ、犬歯の歯肉退縮(左写真→)を口蓋からの歯肉移植でカバーしました。その後インプラントの隣の歯根が短い前歯がグラグラになり、ここもインプラントで置き換えました。歯の長さがバ...