臨床アラカルト– category –
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3次元的判断
歯の痛みがなかなか引かなかったMさん。度重なる根管治療にもなかなか反応しなかった。小倉の下川先生のコースで教わった概念を基に執念深く根管清掃を繰り返した。Mさんも、「いくら回数がかかってもいいから」とおっしゃるものの、根管治療は歯科治療の... -
似たようなものなのか、違いが明確なのか?
白い合成樹脂の詰め物は様々な歯科材料メーカーから販売されている。使う側からすれば、とれなくて、きれいで、簡単で、汚れが付きにくく、安いほうがいいということになるのだが、各社の売りにしている部分の違いが良く分かっていない。きょうまた、新た... -
インプラント周囲炎への対応
インプラントを何百本、何千本と入れている歯科医であれば、ある程度の確率で発生するインプラント周囲炎は避けて通れない問題である。要はインプラント周囲の骨が溶けてしまうのだが、発生した場合の対応方法は、未だに確固たるエビデンスが無い。下記の... -
歯周外科とセラミックブリッジ
上の中央の前歯2本を歯周病でグラグラになって失ってしまったAさん。インプラントでの修復を希望されたが、骨を人工的に作ってからでないとできないと申し上げたところ、セラミックブリッジを選択された。ブリッジの橋脚に相当する歯に対して歯周外科で歯... -
ダイレクトセラミック
術前(左)術後(右) 真ん中の詰め物の変色がコンプレックスだったMさん。ダイレクトセラミック(1本10,500円)で修復。4種類の色を重ね合わせて、自然感を追求した。術後は「魔法のようですね」と感慨深げだった。歯科治療の中でもサイエンスというより... -
早くインプラントを入れたいけど・・・
弁護士のBさんの上顎骨のCT水平断。前歯の欠損部にインプラントを入れたいが、隣の歯の根っこの先(ピンクの矢印)に膿の袋があり、これがインプラントを入れたい場所(黄色い矢印)に侵入して骨が溶けて空洞化(黒い部分)いる。まず、根っこの治療をしな... -
骨を太らしてインプラントを入れる
インプラントを入れたい場所の下顎骨の断面。写真下の目盛りは、1目盛り1ミリ。インプラントの直径は4.1ミリ。骨の上の方は3㎜程度しかなく、このままでは入れるのが難しい。 実際の骨の様子。すそ野は広いが、上が狭く陥凹している。奥(写真左)は親知ら... -
今日のオペ
抜歯前 抜歯直後 割れていた 穴を骨になる粉で埋めて 膜で穴を覆う 4ヶ月後の今日、粉が骨になったところでインプラントを入れた -
副鼻腔内骨造りの後のインプラント埋入
半年前に、上顎の奥歯にインプラントを希望されたが、骨がなくて入れられなかった方の続編。副鼻腔といわれる空洞(蓄膿症になるとここに膿がたまる)に骨造り(サイナスリフトと呼ばれる手術)を行い、6カ月後にCTやレントゲンで作った骨の状態を確認後... -
前歯のインプラント
保存不可能な前歯を抜歯したままにすると、周囲の骨の幅がやせてしまい、紙に様になってしまうことがある。紙のような幅の骨には、最低でも3㎜強ある直径のインプラントを入れる事が出来ない。紙のように骨が痩せないためには、抜歯した後、その穴に将来的...