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明日のインプラントより今日の根管治療に全力を尽くせ
昨年に日本の歯科臨床界の重鎮である下川先生と言う方にご教授いただいた根管治療のコンセプトが、最近自分の臨床の中で徐々に成果を出しつつあるように思えてきた。つまり、かつての自分が治せなかったであろうケースが、治せるようになってきたのではな... -
抜けた穴
元当院の歯科衛生士のOさんから年賀状をいただいた。数年前に子育てのために退職された。出産直前まで持ち前の根情で、てきぱき動きまわった。Oさんは年齢的には若かったにもかかわらず、当院のチーフとして立派に仕事をしてくれた。歴代でも記憶に残る有... -
年の瀬だが・・・
今日が仕事納めだ。診療時間は午前中だけだが、患者さんでいっぱいであり、ありがたいことである。一昨日、ある外資系金融機関のSさんのインプラント関連のオペを行った。術後の腫れや痛みの可能性を考えて通常この時期にはやらないのだが、忙しいSさんは... -
またマニアックな話ですみません
他院で「抜歯してインプラントしかない」と言われたNさん。左上の奥歯が化膿して左顔面全体が痛い状況だった。「抜歯になる可能性もありますが、根管治療を試みてみましょう」と申し上げ、症状が無くなった後、根管に防腐剤を入れて経過を観察した。3ヶ月... -
3次元的判断
歯の痛みがなかなか引かなかったMさん。度重なる根管治療にもなかなか反応しなかった。小倉の下川先生のコースで教わった概念を基に執念深く根管清掃を繰り返した。Mさんも、「いくら回数がかかってもいいから」とおっしゃるものの、根管治療は歯科治療の... -
将来の投資
植野、長谷川、伊藤の常勤歯科医師で、東京お茶の水に近いGC(歯科器材メーカー)本社ショールームに診療後に出かけた。そのショールームは、今年改装したばかりで、まるでSF映画にでも出てきそうな幻想的な空間が演出されていた。なんと、お披露目会の時... -
似たようなものなのか、違いが明確なのか?
白い合成樹脂の詰め物は様々な歯科材料メーカーから販売されている。使う側からすれば、とれなくて、きれいで、簡単で、汚れが付きにくく、安いほうがいいということになるのだが、各社の売りにしている部分の違いが良く分かっていない。きょうまた、新た... -
スティーブ・ジョブズって我儘な人だった?
スティーブ・ジョブズ氏が亡くなってから、書店には彼に関する多くの本が陳列されている。そのほとんどが、マスコミの報道もそうだが、彼に対する賞賛記事ばかりである。例えば、自分が他社から引っ張ってきた人材に、創設者である自分が自社を辞めさせら... -
インプラント周囲炎への対応
インプラントを何百本、何千本と入れている歯科医であれば、ある程度の確率で発生するインプラント周囲炎は避けて通れない問題である。要はインプラント周囲の骨が溶けてしまうのだが、発生した場合の対応方法は、未だに確固たるエビデンスが無い。下記の... -
新しい部品
時代と共に、他の業界同様、各インプラントメーカーもしのぎを削って、新しい製品を登場させる。先週は東京駅隣のホテルのあるビルで、とある欧州インプラントメーカーの新商品説明会があった。某国立大学インプラント治療部の医局員が説明した。既に当院...