根管治療– tag –
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臨床アラカルト
インプラント埋入前の根管治療
前歯の欠損にインプラントを入れたいが、隣の歯の膿の袋(左写真の根っこの先から広がっている黒い部分)が欠損部に及んでしまっている。このため、根管治療後に骨が再生するのを待っていたケース。根管治療後6カ月で、ようやく改善の兆しが見えた(右写真... -
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根管治療の成功率を上げるために・・・
昨年の根管治療に関するセミナー受講以来、病変の基礎医学的な成り立ちや治療の概念が変わったことにより、直らないものはあるけれど、治癒率は飛躍的に上がった。顕微鏡治療をやれば、もっと治癒率はあがるのだろうか。基本的に顕微鏡自体は患部を拡大し... -
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大きな根尖病変
前々々回ブログ症例の別レントゲン。上段左写真(術前:根っこの先に大きな膿の袋があり骨が溶けている)、上段右写真(術中:病変に消毒薬を送り込む)、下段写真(根管治療後4カ月:病変が消失し、骨が再生しつつある)。再根管治療は比較的成功率の高く... -
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明日のインプラントより今日の根管治療に全力を尽くせ
昨年に日本の歯科臨床界の重鎮である下川先生と言う方にご教授いただいた根管治療のコンセプトが、最近自分の臨床の中で徐々に成果を出しつつあるように思えてきた。つまり、かつての自分が治せなかったであろうケースが、治せるようになってきたのではな... -
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またマニアックな話ですみません
他院で「抜歯してインプラントしかない」と言われたNさん。左上の奥歯が化膿して左顔面全体が痛い状況だった。「抜歯になる可能性もありますが、根管治療を試みてみましょう」と申し上げ、症状が無くなった後、根管に防腐剤を入れて経過を観察した。3ヶ月... -
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3次元的判断
歯の痛みがなかなか引かなかったMさん。度重なる根管治療にもなかなか反応しなかった。小倉の下川先生のコースで教わった概念を基に執念深く根管清掃を繰り返した。Mさんも、「いくら回数がかかってもいいから」とおっしゃるものの、根管治療は歯科治療の... -
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早くインプラントを入れたいけど・・・
弁護士のBさんの上顎骨のCT水平断。前歯の欠損部にインプラントを入れたいが、隣の歯の根っこの先(ピンクの矢印)に膿の袋があり、これがインプラントを入れたい場所(黄色い矢印)に侵入して骨が溶けて空洞化(黒い部分)いる。まず、根っこの治療をしな... -
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抜歯でなく抜根
根管治療をして、直らない根は割れていることを疑わせることがある。下の症例もその一つ。外科的にアプローチし、3根あるうち1根を取った。(長谷川) 根に亀裂が入っている 抜根 割れていた根 -
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根管治療
今年1月から、難知性根管治療でCT撮影が保険適用となる通達があったが、保険請求を実際に出したら、却下されてしまった。一部の県は問題無いらしいが、東京都は駄目のようだ。大臼歯の複数根のうち、どの根が感染しているのかは、結局従来通りの、2次元レ... -
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総合力が問われる
「歯科はオリンピックの10種競技のようなもの」とは、歯科界の大御所、小倉の下川公一先生の言葉である。充填、根管治療、歯周治療、クラウンブリッジ、インプラント、部分入れ歯、総義歯、矯正、口腔外科、咬合だけで、もう10種目だ。各種目で金メダルを...