久しぶりのサイナスリフト

今日の午後は、久しぶりのサイナスリフトという上顎洞内に骨造成してインプラント埋入を可能にする手術を行った。昨日、生卵で感触を確認しているので、本番での問題点は窓開けの位置と窓開けまでの集中力と忍耐である。今日のケースは男性であった。女性の上顎洞の骨は薄いケースが多く、比較的生卵に近い。男性患者は、骨の厚いケースが多く、内面の膜を破らないようにするための忍耐と集中力は必須である。前回のブログでふれたピエゾという超音波の機械で、楽にストレスなく骨の窓開けをする話があり、自分もピエゾを使って生卵で試したことがある。どちらかと言うと機械任せではなく自分の手の感触で行う方が私的には好きだ。まあ結果が同じであればどちらでもいいのだが。
窓開け、膜の骨からの剥離、骨補填剤充填、縫合を含めて2時間弱であった。今回のケースは右上56欠損である。しかし右上7は歯周病に罹患しており最終的に抜歯となる可能性があるため、この歯の上の部分も骨造成したかったのだが根尖部分と膜との引っかかりのような感触があったので膜の破損を回避するため、ある程度のところで断念した。
とある有名な歯科医のグループに言わせると、「サイナスリフト後は1カ月くらいスイカのように腫れる」とのことだった。さすがに、そこまでではないものの1週間くらい腫れることは珍しくない。手術数時間後に患者さんの携帯に電話したところ、幸いにも大丈夫とのこと。今後、歯周病とインプラントの私の管理能力が問われることとなる。この問題に関しては私の尊敬するK先生の新刊本にまとめられているようなので読んでみたい。

 
 
本番と生卵の練習の比較 生卵で歯骨補填剤の代わりにパン粉を使っている

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