74歳の歯周外科

74歳のIさん。未だに健康診断では優良で内科的な持病も特にないという。Iさんの方から「先生元気?なんか最近痩せたねえ」とこっちが心配される始末である。そんな元気なIさんだが、残念ながら歯は欠損があり、残りの歯も歯周病に罹患している。一生なんとかもたせたいとの意向が生じるのは当然だろう。右上奥歯のブリッジの支えの歯は3根の股の部分の骨が溶けており、やばい状態。ブリッジを外さない事を希望されたので、そのまま歯周外科に踏み切った。歯肉を開けると歯根表面にはしっかりと歯石が見える。「もうこれ以上Iさんの歯をいじめるんじゃねえ」と思いつつ1時間ほどかけて(やりにくい、見えにくい場所故)歯石を丹念にとって歯肉を縫合した。後はメインテナンスでどこまでいけるか?それにしても20倍のマイクロスコープはやっぱり欲しいかな。使いこなすのは大変だろうけど。
 レントゲンで3股に分かれている股の部分の骨が溶けて、本来骨があれば白く映るのだが黒っぽく映っている
 歯肉を開けると歯根表面に歯石を認めた
 歯石をとって、この後歯肉を戻して縫合

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