重度歯周病から総義歯へ(東京大手町勤務歯科医の全顎治療ブログ)

過去様々な理由で十分な治療ができず、残っている歯がすべてグラグラで保存不可能、しかも入れ歯を入れたことがないという方でした。歯が残っている状態のまま型を取り石膏模型を作ります。その時点で患者さんが咬んでいると思われる位置で上下の模型を咬合器という機械に付けます。模型の歯の部分を削って歯が無くなった状態を想定し、人工歯を徐々に並べていきました。患者さんの方は、奥歯から徐々に抜歯していき、最後に前歯を抜くと同時に準備していた治療用義歯を装着しました。治療用義歯の裏側には粘膜調整材と言われる白い材料を貼って傷口の保護とともに入れ歯の適切な形を探っていきます。調整がすすむにつれ「歯があったころより見た目もいいし、いろいろなものが食べられる。いつも丁寧にやっていただいてありがとうございます。」とおっしゃっていただきましたが、まだ道半ばです。抜歯後の完全治癒を待って最終義歯を作りとなると一応のゴールまでは8か月くらいはかかりそうです。

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