古くからの患者さんでした。大臼歯に骨吸収があるのはわかっていましたが、無症状で動揺もなく、定期的なメインテナンスで歯周病の進行が無かったのでそのままにして何年も経過していました。この方はインプラントは3本入れましたが、とある日、私のブログを読んで「再生療法をやって欲しい」とおっしゃりました。結果的に歯周ポケットは12㎜から4㎜になりレントゲン上でも明らかな改善が認められました。この時は歯周組織再生療法を10年ほど前に学んだ旧い術式でやりました。歯肉剥離に時間がかかり骨欠損部の廓清にも時間がかかり、縫合も創面の寄り添いが今の術式と比べて十分きれいとは言えない状況でした。コロナ騒ぎの直前に博多で学んだ現在の術式で行えば、より楽に、より良い結果が得られたのではないかと思います。今年になってコロナの影響で実習付きのハンズオンセミナーがことごとく中止になってしまいました。ZOOMセミナーばかりではストレスが溜まる一方です。学ぶことに飢えている私にとっては、つらい毎日です。(長谷川)
目次
コメント