1月、2月と訳ありで休んでしまっていた間にご迷惑をおかけしてしまった患者さんは少なくありませんでした。3月から復帰しましたが私が休んでいた1月にインプラントの被せものを装着して終わりという患者さんが来院され他のドクターが担当しました。よって私自身が治療終了を見届けることができずに終わっていました。他院に不信感を抱いて当院にお見えになってから約3年かけてサイナスリフト(副鼻腔内造骨術)を左右とも行い、インプラント、根管治療、咬合分析などを実施してきました。一番最後に行った右上奥歯のインプラント2本に被せものをセットして終わりという時に・・・手塩にかけて長期に治療してきた患者さんを自分でフィニッシュできない口惜しさと言ったらありません。
しかし3月にちょっと転んで顔を打ったから不安なので見てほしいと来院されました。さっそく模型や口腔内写真、レントゲンなどの資料を採取し異常が無いことの確認と術前との比較を行うことができました。技術的なことよりも患者さんの歯科に対する不信感との闘いがあり、説明や質疑応答もとことんやってきたので、ここで再会できたことに感慨もひとしおでした。人から信頼を得るには相当な根気がいりますが、失うときはあっという間です。よく言われる格言ですが改めて肝に銘じ、メインテナンスしていければと思います。新たな達成感が新たなモチベーションを生みます。
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