人前で笑えないと言っていた63歳男性の方です。コロナ下でマスクの時代中に何とか直せればとホームページを見て来院されました。以前に大腿骨骨頭置換術をされ、術後にかなり腫れたそうです。その思いもあって歯科のインプラントを含めた手術に対しては抵抗がある感じでした。歯周病が進行してグラグラになり保存不可能だった歯は抜いて仮ブリッジを装着しました。右下奥歯の元々欠損だったところは、ご自身曰く「おっかなびっくり」インプラントを選択されました。術後思ったより腫れなくて安堵されていました。矯正治療は望まれませんでしたので歯の軸がおかしな歯は被せもので修正することになりました。顎の位置が左右的にずれていましたが、骨格的に修正は難しいと感じています。それでも全体に仮歯を入れて誘導できるかどうかを試みる予定です。顎がずれていても、症状がない方でないと治療は困難です。インプラントに早く仮歯を入れて噛むところを増やしたいところです(写真の→)。近年、大きなケースでここ一番というときは自分で仮歯を作っています。歯根に立てる芯棒は今回は院内技工士の磯崎に作ってもらうことになりました。患者さんのスライドを彼に見せてイメージを膨らませてもらいました。「あー、よくなりましたね。最終的にどんな感じに仕上がるか楽しみですね。」と言ってくれたので、こちらも更に治療のモチベーションが上がります。
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