下川公一先生講演会

3月27日(日)は、東京天王洲アイルで下川公一先生の講演会が行われた。ついこの間まで先生のセミナーに参加していて、「講演会は別に無理してこんでもええよ」とおっしゃっていたが、セミナーの中で聞けなかった内容もあるのではないかと思い参加した。「歯科医院の発展と心技体、失敗と成功の我が経験則」という本の出版記念講演会だった。今回の内容は技術的な側面よりも、スタッフのマネージメントなどの医院全体の運営をどうするかということに主眼が置かれた。最後の質疑応答で、「落ち込んだ時はどう乗り越えますか?」という聴講者からの質問があった。下川先生が「落ち込んだことはありません」と前置きしたうえで、多くのスタッフに一気に辞められた経験を話された。一人よいスタッフが残り、そこから医院は良い方向へ向かったという。「反省はしたけど、落ち込むことはない。」流石下川先生である。人生で困難という事実に直面したときに、どうとらえるか。落ち込むのか、対策を考えるのか。後者であるべきだとわかってはいるつもりでも実際に困難が押し寄せると、その直後は心理的になかなかできることではない。歯科に本来素人な経営コンサルタントと違って超一流の臨床家の経営話は重みがあり、説得力に勝る。

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