矯正治療にアンカースクリュー(東京大手町勤務歯科医の全顎治療・咬合再構成ブログ)

 矯正治療にアンカースクリューを使う事で歯を効率的に動かすことができる時代になりました。矯正用ミニインプラントとも言われるアンカースクリューですが患者さんにとっては、「なんか痛そう」などと一瞬引いてしまわれることもあります。実際の利点は・・・

1.少量の麻酔下で痛み無く短時間で埋入ができる 2.埋入してすぐにゴムなどをかけて力をかけることができる(大人の場合) 3.アンカースクリューはその名の通り動かないので動かしたい歯だけを動かすことができるので固定源として良好 4.矯正が終わり撤去する時は麻酔なしで痛み無く短時間でできる

欠点は・・・

1.通常のインプラントと違って骨に結合するわけではないのと小さいので時々脱落することがある 2.頬や舌で触ってしまい気になることがある(矯正装置全般に言える事ですが)

上の大臼歯が下に下がっているのをアンカースクリューとゴムで上に引っ張り上げ、下のインプラントに被せ物をしました。
4か所アンカースクリューを入れました(写真左矢印)。埋入も矯正後の撤去も短時間でできます。
上段左は頬っぺた側から見たところで右はベロ側からです。歯を回転させて元の状態に戻し(下段)、下にはインプラントを入れました。(赤矢印はアンカースクリュー)
実際の口腔内です。
アンカースクリュー(黄緑矢印)を入れてすぐに力をかけることができます。ピンク矢印は引っ張りたい方向です。
レントゲンです。

まとめ

  • 少量の麻酔下で痛み無く短時間で施術でき、撤去時は麻酔なしで行える
  • 矯正期間中に脱落することがある
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