基本治療– tag –
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臨床アラカルト
地味な作業かもしれませんが(歯周病治療)(東京大手町勤務歯科医の全顎治療ブログ)
写真はレントゲンの術前後、表は歯周ポケット(数字mm)と出血点(赤点、黄丸は排膿)の術前後、棒グラフは表をまとめたもので、出血点、4~6㎜(中等省)の歯周ポケット、7㎜以上(重度)の歯周ポケットの変化です(成人は3㎜以下が正常)。出血点(炎... -
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どの根っこを治療すればいいのか?
歯科医の仕事の対象である患者さんは、言うまでもなく3次元的なものである。ところが、CTが出る前までは2次元のレントゲンでしか、診断の頼りとなるものがなかった。当院はCTを当時約5千万円で購入して約5年になる。昨年の段階で、全国の歯科医院のCT普及... -
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根管治療と穏やかな人
いつも、おだやかなM銀行のNさん。患者さんが、穏やかな方だと、こちらも治療に集中しやすい。そのせいか治りもいい(様な気がする)。腫れていた歯茎と根っこの先にできていた膿の袋も、根管治療で治癒傾向がうかがえたので、再び被せる事に。数年後に再... -
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根管治療とCT
神経を取った歯は、ある程度の確率で、根っこの先に膿の袋ができてしまう。数年前に他院で行われた根管治療が予後不良で、紹介で来院されたNさん。抜歯となる可能性にも言及しながら、再根管治療を行った。治療後半年でレントゲン上で膿の袋が消えて、骨が... -
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再生療法の準備
前歯がぐらぐらだったHさん。典型的な歯周病だ。歯肉と歯根の間に潜り込んでいる歯石をとる基本治療で、歯茎がしまって、揺れが少なくなった。歯周ポケットも減少した。ただ、これだけでは歯を支えている溶けてしまった骨は再生しない。この後、連休明けに... -
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大きな根尖病変
前々々回ブログ症例の別レントゲン。上段左写真(術前:根っこの先に大きな膿の袋があり骨が溶けている)、上段右写真(術中:病変に消毒薬を送り込む)、下段写真(根管治療後4カ月:病変が消失し、骨が再生しつつある)。再根管治療は比較的成功率の高く... -
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明日のインプラントより今日の根管治療に全力を尽くせ
昨年に日本の歯科臨床界の重鎮である下川先生と言う方にご教授いただいた根管治療のコンセプトが、最近自分の臨床の中で徐々に成果を出しつつあるように思えてきた。つまり、かつての自分が治せなかったであろうケースが、治せるようになってきたのではな... -
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またマニアックな話ですみません
他院で「抜歯してインプラントしかない」と言われたNさん。左上の奥歯が化膿して左顔面全体が痛い状況だった。「抜歯になる可能性もありますが、根管治療を試みてみましょう」と申し上げ、症状が無くなった後、根管に防腐剤を入れて経過を観察した。3ヶ月... -
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3次元的判断
歯の痛みがなかなか引かなかったMさん。度重なる根管治療にもなかなか反応しなかった。小倉の下川先生のコースで教わった概念を基に執念深く根管清掃を繰り返した。Mさんも、「いくら回数がかかってもいいから」とおっしゃるものの、根管治療は歯科治療の... -
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総合力が問われる
「歯科はオリンピックの10種競技のようなもの」とは、歯科界の大御所、小倉の下川公一先生の言葉である。充填、根管治療、歯周治療、クラウンブリッジ、インプラント、部分入れ歯、総義歯、矯正、口腔外科、咬合だけで、もう10種目だ。各種目で金メダルを...