インプラントオーバーデンチャー(インプラントの上にのっける入れ歯)

千葉の稲毛から定期健診でいらっしゃるKさん。数年前にリタイアされ、悠々自適である。3か月に1度のペースで奥様といらっしゃる。もともと平成8年に当院のA歯科医師が作製した義歯を満足して使用されていたが、支えの歯が徐々に抜けてしまい、インプラントにその代わりをさせるような状況となっている。義歯そのものは、愛着があるらしく、なかなか新しい義歯を作らせてもらえない。修理、修理でずっと使ってきている。
このタイプのインプラントを利用した入れ歯は、インプラントにかかる負担が大きいと考えられ、私は好きではない。実は平成15年に駄目になった天然歯の代わりに右上インプラント1本を入れたが、「ゴルフのドライバーの時にかみしめられて調子がいい」とKさんがおっしゃったがごとく、インプラントに過剰な負担がかかり2年程度で脱落してしまった苦い経験がある。
そこでインプラントの数を増やして負担を個々の少なくする方針に切り替えた。そのためには、どうしてもサイナスリフトが必要であったのでこれを行い、長めのインプラントを右上に3本埋入した。これに磁石をつけてマグネットデンチャーとしている。磁石がたまに義歯から外れるのが目下の術者の悩みである。
小倉のスーパーデンティストS先生の診療を見学していると、結構マグネットデンチャーをやられている。咬合の設定や磁石の装着がかなりシビアにやられているので、よく見て今後の参考にしたい。
 平成10年当時のレントゲン
 現在の状況 右上(写真の左上)はサイナスリフトを行っている
 上顎 インプラントの頭に磁石装着
 入れ歯の裏側 磁石が組み込んである
 入れ歯を装着した状態

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