咬合高径(咬み合わせの高さ)を是正した症例(東京大手町勤務歯科医の総義歯、全顎治療ブログ)

 「金属床義歯なのにしょっちゅう割れる」で来院された方でした。診査の結果、咬み合わせが基準値より低いことが判明しました。咬合高径を基準値近辺に設定し、治療用義歯で具合を確認した後、本義歯製作に入りました。検査機器で術前と比較し咀嚼効率、咀嚼力、左右のバランスともに改善したことがわかりました。本義歯は金属床義歯ではありませんが、まだ2年程度の経過ですが破損等のトラブルはありません。75歳の女性でお孫さんと卓球をするのが楽しみな方でした。またガーデニングがお好きで自分で育てた花の写真をよく見せて下さいました。笑った時に歯が見えなかったのが見えるようになったと審美的にも喜んでおられました。

金属床義歯が頻繁に破損すると言って来院されました。

診査の結果、咬合高径が基準値より低いことがわかりました。基準値付近まで高さを上げて治療用義歯作成に入りました。

治療用義歯を作製し具合を確認します。白い材料は粘膜調整材で粘膜を整えるだけでなく型取り剤としての役割も果たします。

治療用義歯を基に最終義歯を作製しました。

旧義歯と新義歯との比較です。形や大きさが変わりました。

口腔内にセットした状態での比較です。

咀嚼効率検査で改善が認められました(100未満が機能低下)。

咬合力検査でも改善が認められました(赤丸内の数値)。左右のバランスも改善しました(+印)。

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