模型を見せて動機付け(東京大手町勤務歯科医の矯正、咬合再構成、全顎治療ブログ)

矯正治療は長くかかる治療です。装置の煩わしさによって患者さんの気持ちがくじけないように、少しでも前向きになるように治療途中の経過説明は欠かせません。何度かブログで取り上げているケースですが、「銀歯を白くしたい。前歯の出っ張りを何とかして欲しい。」という60代女性です。元々、治療に対して積極的な方ですが、ご自身の年齢でも歯が動くのか心配されていました。途中経過を口腔内写真でお見せして説明するだけでなく、模型で3次元的に見せた方が実感がわく様でした。抜歯を行わずに矯正できていることにも満足されているようでした。また顎間ゴムという上顎と下顎を結ぶものを四六時中付けるということもしなくて済みそうです。なるべくストレスは減らしたいところです。後は矯正装置を外してから、どうやって後戻りを防ぎながら銀歯をセラミックに変えていくか、どういうリテーナーを選択するのか、リテーナーをどう調整するか、銀歯からセラミックに変えるタイミングをどうするか、興味深い考え事の種は尽きません。答えは一つではないので。

矯正装置をつけたまま型をとって石膏模型を作ります。
矯正装置を外した状態を想定して模型上の装置部分を削ります。上が術前。下が術中です(咬み合わせて下から見上げた状態)。
模型を横から見たところです。前歯の突出感がだいぶ無くなってきました。
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