臨床アラカルト– category –
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前歯部インプラント前の骨造成
抜歯と言われて喜ぶ方はいないのが通常です。末期的な状態であっても何とか残せないかと訴える方は少なくありません。地方だとそんなこともなく「治療なんて面倒だから抜いてくれ」という傾向がある話も時折聞きますが、当院はそういうわけにはいきませ... -
サイナスリフトを行いました
80歳女性の患者さんです。「上の奥歯のブリッジが揺れて咬めない」とのことで数年ぶりに来院されました。ブリッジの支えになっている奥の歯は歯周病で歯根周囲の骨が無くなっていて抜歯となりました。反対側のインプラントは私が20年近く前に入れたもの... -
部分矯正半ば
当院の他のドクターからの部分矯正依頼の患者さんです。ブリッジを行いたいそうなのですが、小臼歯が外側(頬っぺた側)にとび出てしまってこのままではブリッジができない状態でした。外側に形状記憶合金のワイヤーでジグザグの歯並び修正を計ると共に... -
造骨後にインプラント埋入
患者さんは上の小臼歯の歯根が真っ二つに割れてしまった方でした。抜歯後にインプラントを希望されましたが、割れ目から細菌が入り込んで歯根周囲の骨は吸収して大きくくぼんでいました。このままではインプラント埋入が困難なので前準備として骨を回復... -
骨づくり(歯周組織再生療法、サイナスリフト、垂直的造骨術)
ご覧いただきありがとうございます。今回の患者さんに対しては、歯周病で失われつつあった下の奥歯の保存や、歯を失っただけでなく骨も大きく失った上の奥歯部分にインプラント埋入するための足場作りなど様々な骨造りを行った方です。骨補填材という材... -
脇道からの感染除去
今回の患者さんは根管治療がかなり前に行われ、セラミック冠が入っていたでした。根管は複雑な形をしていて、主根管から側枝と呼ばれる脇道のような構造があります。どんな根管治療の達人でもこの部分は根管治療では触れることができません。よってこの... -
根の先端の膿の袋除去から10年後
ご覧いただきありがとうございます。今回の患者さんは、名古屋に本社があるとある会社の社長さんです。元々の訴えが「上のブリッジが揺れて咬めない、下の奥歯がとれて咬めない」でした。上は歯に引っ掛けるバネの無いナチュラルデンチャー、下はインプ... -
サイナスリフトを行いました。
28歳の方です。当院の他のドクターからの依頼でした。左上第一大臼歯を虫歯で失いました。ブリッジは第2大臼歯が健全歯なのと今後長く歯を使っていかなければならない年齢を考えて患者さん自身が望まれませんでした。インプラントを希望されましたが骨不... -
歯周組織再生療法
銀行役員の患者さんでした。奥歯が時々腫れるという事で来院されました。歯周組織再生療法の前に可能な限り綺麗にした後、手術へと踏み切りました。国産メーカーが出しているサイトランスという顆粒状の骨補填材とリグロスという薬剤を使って、歯周病で... -
インプラント前処置としての骨環境改善
歯周病で奥歯がグラグラの状態で来院された患者さんです。CTの3次元構築画像では根っこの周囲の骨が吸収して無くなっているのがわかりました(上段黄色矢印)。抜歯した後は大きく陥没した状態になり(中段黄色矢印)、このままでは患者さんが希望された...