臨床アラカルト– category –
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GBR(骨造成)症例
歯周病が進行し、抜歯となった症例。抜歯後半年ほど待機したが、CTにて抜歯した穴が骨で埋まっていない事を確認した。これ以上待機してもインプラント埋入がいつまでたってもできないと判断し、GBR(骨造成)を行った。 抜歯後6カ月で自然治癒を期待した... -
前歯部インプラント
歯根破折で抜歯となった症例。ソケットプレザベーション(抜歯後の穴に骨造成を行う術式)後、インプラント埋入。患者さんは満足されているが、「埋入深度がもっと深ければ、より審美的になった」と術者は悔し涙。 (術前) 写真左から3番目の歯は割れ... -
歯周組織再生療法
歯周病は歯の周囲の組織が細菌等に侵されてしまう疾患である。エムドゲインというエナメル質のタンパクを清掃した歯根の表面に塗布すると、失われた歯周組織が再生するという治療法がある。夢の治療法のように聞こえるがその歴史は浅く、再生とはいうもの... -
インプラント定期健診
日本原子力発電のKさんは、こちらで前歯をインプラントして12年以上になる。インプラントより他の歯の歯周病が心配である。幸い本人の手入れもよく、定期健診もまめにいらしていただいていて、若干の詰め物等のやりかえはあったものの、大過なく経過してい... -
インプラントと骨造り
前回のブログの実写版。写真そのままだと一般の方は気持ち悪いだろうと考え加工した。ご参考まで。 インプラント埋入直後 骨の足りないところに補填材を置く補填材が動かないように膜で覆う 縫合 -
骨造りとインプラント埋入
今日、歯科インプラントメーカーの営業トップの方の奥さんを手術させていただいた。過去に初期の頃のインプラントが入っており(写真上)、これが手前の歯ともにグラグラになっていた。 これを撤去したのち、1年ほど経過して(写真中)、インプラント埋入... -
バネのない入れ歯
部分入れ歯は義歯が動いたりしないようにバネ(金具)で引っかけるものですが、見た目が良くないという欠点があります(図1,2)。 それに対してバネのない入れ歯があります(図3,4)。まだ臨床応用されて間もないのですが、見た目だけでなく装着感も... -
7年越しの思い
大手町勤務されていて、リタイアされた後も電車でわざわざいらしていただける患者さんが結構いらっしゃる。横浜から来院されるAさんもその一人だ。初診は今から7年前にさかのぼる。 左上の臼歯を失っていたAさんは、なんとしてもインプラントでの治療を希... -
骨造りとインプラント埋入
写真左は術前のレントゲンで、場所は上顎の左奥歯の欠損している部分である。歯が無いだけでなくインプラントを埋入するだけの骨も無い(矢印の部分)。 写真右はインプラント埋入と骨造りを同時に行ったものである。つい10年ほど前は骨が無いところにはイ... -
先週のオペ(サイナスリフト(副鼻腔造骨術))
70歳代の女性で、私が15年ほど前に左下2本インプラントをしたが、それは順調とのこと。今回は右上の奥歯2本分にインプラントを希望して来院。インプラントを支える骨が足りないので、副鼻腔(蓄膿症はここに膿がたまる病気)の中に骨を造ってあげる必要が...